冬と春のあいだに

あれだけ雪が降り
あれだけ路面や木々が白くなり
あれだけ道路が渋滞して
寒い冬の顔をした空だったのに
明るい陽射しの暖かさが
雪化粧した街のメイクを落とし
渋滞していた道路も緩やかになり
いつに間にか春の顔を見せた空
冬とももうすぐお別れか
日に日に冬と春が入り混じってくる
夜明けが早くなってきた 少しずつ
日暮れが遅くなってきた 少しずつ
春よ来いなんて呼ばなくても
春は勝手に近づいて来る
なんかうれしいんだけど
でも なんかせつない
それは 春は何かが始まる季節でもあるけど
何かが終わる季節でもあるから

投稿者

宮城県

コメント

  1. あいだのあいまいさっていいですね。
    優しい詩です。

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