言葉について

ただひたすらに読み書き話し聴く
傷つけあった言葉もあれば
慰めあった言葉もある
文化を醸造し、政治も外交も経済も
宗教や哲学、形而上学でさえことさら
記録は言葉とともにあった
目は口ほどに物を言う一方で
ペンは剣よりも強し

世界中の職業詩人が食い扶持にあぶれても構わない

沈黙もまたひとつの言葉である

✴︎dedicated to Minoru Nakamura

投稿者

千葉県

コメント

  1. 言葉への依存度が高い自分は噛み締めるように読みました。
    社会性のいきものである人がコミュニケーションの手段として言葉を主としはじめたことに思いを馳せます。

  2. この詩の一言一言が言葉のいのち・魂を丁寧に描いているように感じます。
    そうですねぇ、いろいろな言葉がありますね ほんと。
    詩全体が好きですが、沈黙もまたひとつの言葉である というのがとても好きです。

  3. たちまこさん、ありがとうございます。
    曲がりなりにもこうやって言葉を使って何かを伝えようとしている以上、言葉について少なからず考えることもありますよね。同様に言葉以外についても考えますね。

  4. こしごえさん、ありがとうございます。
    最後の表現は、金なり、銀なり、という順番を想起させてしまうものよりは自分の言いたいことを表現できたかなと思います。
    そこを好いてもらえて嬉しいです。

  5. あああさん、ありがとうございます。
    無音の音とは禅問答みたいで良いですね。
    間なんてのもその類のものなんでしょうね。

  6. そうですね。文学、哲学はもちろんですが、政治も、経済も、福祉も、…SNSも、「言葉」だと思うのです。ジャンルは違えど、言葉をおろそかにしてはいけない、とあらためて思いました。詩人の端くれとして。

  7. 長谷川さん、ありがとうございます。
    詩人の端くれのつもりなのに、自分は言葉をおろそかにしてしまう時があったり、無感情にロジック合理主義に陥ったりすることさえあります。
    言葉と言葉以外のすべての「伝える」ということの大切さみたいなものに、自戒を込めた詩になりました。

コメントするためには、 ログイン してください。