※五行歌 六首「命は命に生かされている」
平和は
訪れないだろう
生物が
在る限り。それには、
何億年もの証明がある
*
私
という悪と
私
という善が
絡み合う私の人生
*
おばあちゃんが
言っていたそうだ
「明日は
明日の風が吹かあ」
てさ
*
小さな私が
小さな私に
ささやいている
まだまだ
生きろ、と
*
今夜
おやすみできる
私の
今までが終わった
やったあありがたい
*
青空の下
目を
つむり
思う
命は命に生かされていると
*
※ 五行歌とは、基本的に、五行で書く 短詩のことです。
コメント
一番初めの五行歌が素晴らしくてゾクッとしました。
なんかね、嘘がなくて、より中心に刺さる。
@あぶくも さん ありがとうございます。
ああ、はい。
まあ、一首目の内容は、事実ですよね。何億年の歴史が、生物の争いが絶えないことを 証明している。
ほんとうは、こんなことを言っちゃあ ならない タブーなのかも しれません。でも、そこをあえて言うのが 詩人の役目なのではなかろうか、とも思う。(私は、詩人なのだろうか、という問題は、この際は、ワキに置いといて。)
この五行歌で、「人類」と、限定はしていません。ここでは、「生物」全体が対象になっている。それは、生物は(も)、生きる為に、他を食べるために他を殺す。人間以外の生物のこの行為には、悪は、含まれないのかもしれない。でも、生きる為に、他を殺さなければならないことには、変わりが無い。これは、本当の平和とは言えない、のではないでしょうか。
「いくら未来になっても戦争は終わらないだろう」、というのは、谷川俊太郎さんも、絵本『生きてるって どういうこと?』(光文社)のあとがきで言っています。
そういう 私も、平和を望んでいます。でも、事実として、平和な世界は訪れないだろう、と思う。人類や、生物が居なくなった時に、『本当の』平和が訪れるのだと思います。
だから、嘘っぱちな平和論なんかは、言いたくは無い。そういうのは、もう飽き飽きです。それでも、私は、平和を望む。安心な世界を、こころから望んでいます。そういう平和な世界が実現すれば、どんなにか いいか。
この一首目の五行歌
*
平和は
訪れないだろう
生物が
在る限り。それには、
何億年もの証明がある
*
というのは、戦争をする者への、ある種、ある意味、ある次元、痛烈な批判の歌です。
まあ、戦争をやめない者にとっては、ヌカにクギ、馬の耳に念仏、でしょうけどね。ふふ。うん。
あぶくもさん、こういう関わりにくいだろう歌に、ご感想などをくださいまして、とっても ありがたく嬉しいです。ああ、ありがとうさま。