非線型方程式
一つ足せば一つ増える
そんな当たり前だった約束は破られ
世界は今日もゆがんでいる
穏やかな波も
乱れ跳ねそしてそそり立つ
直線はねじ曲がり
円は閉じることを忘れ
答を探せば
いつも悲しみの味しかしない
でもそれは誰も知らない秩序
大地は人の知らぬ昔から
予測を嘲笑い
それをすり抜けて
ほんの少しの羽ばたきで
世界を大きく変容させる
紫の我らは紫の指先で
海と空の隙間の
今までなかったものを指さすだろう
愛というものがあるとすれば
ふやけた体にではなく
瓦礫の下の芽吹きに
だろう
昨日が今日を加速させ
今日が明日を歪ませる
それでもまだ解を
求めると言うか
コメント
これは作者名隠しても王くんの詩だとわかる。まずは、おかえり。なんというか、他の人の作品もそうだけど、この「非線型」というテーマから導き出す「方程式」には、どこか似たような答えに辿り着く。しかしこの作品ではその答えすら無駄なことと教えてくれる。だって悲しいからね。
王さんの詩はを読むとくるしくなって搾られるようになります。
そうすることであくが抜けて洗練られた気になります。
全部よいのですが三連と結び。
やば。
ほんとにそうだ、名前変えて投稿してたとしても気づくだろうね。王殺しさんのいないところで王殺しさんの詩が読みたいと言ってきて良かった。
久しぶりの感覚で痺れました。
答が無いこと、が 答 みたいなことを、この詩から思いました。
そして、
王殺しさんの詩には、世界への愛がある、と感じます。