今年も来たね、夏。
蝉の声がして、夏が来たとアイスをひとくち。
波打ち際から遠いどこかのグラスが、削れて綺麗なまるになったものを、
そっと右ポケットに大事にしまった。
受け取ったよ、ちゃんと。
とおい君はきっと低くてもわもわとした積乱雲の上で笑顔でいるんだろうね。
懐かしいソーダラムネのはじける音と、太陽が引っ込んで水分がじっとりと身体にまとわりついて、梅雨も終わったのになとつぶやく。
ああ、好きでした。
大好きでした。
うだるような暑さで流れる汗だけが生きている証拠だなんて、
許したくないよ。
またどこかで逢える君を、
ずっと待ってる。
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