バッティングセンター
コインを入れます
マシンが投げます
打ちます
捕ります
止まります
バットを構えます
マシンが投げます
音がします
捕ります
止まります
投げます
サインを確認します
走ります
どこまでも走ります
遥か彼方
止まります
捕ります
投げます
波音が聞こえます
きらめく鴎の姿
手を振ります
捕ります
投げません
打ちません
小さな踏切
通過する特急列車
買い物
見送ります
蝉の抜け殻
拾います
それはボールです
打ちます
手の中で
粉々に壊れます
生きるのが好きでした
捕ります
行方が
投げます
わかりません
打ちます
わたしの手も
捕ります
足も
止まります
投げる仕草を何度もしました
投げたいと思いました
コインを入れます
投げます
波間に見えてきました
あれがわたしの家です
住みます
コメント
めっっっちゃ、
好きです。
だいたい捕っちゃうのが最高です。
@たちばなまこと
たちばなまことさん、コメントありがとうございます。捕るのは基本ですからっ!きりっ!などと万年補欠が申し上げました。
その男はバッティングセンターに住んでいた。バッティングセンターが男の世界全てだった。男はバッティングセンターで働いて得たコインを入れボールを打った。時にはピッチングマシーンの代わりに自分で投げてボールを取りコインを受け取った。男は来る日も来る日も海を夢見ていた。いつの日か世界が海で満たされることを夢見ていた。ある日ついにたまった莫大なコインで男は海を買いバッティングセンターに置き、波間に家を建て余生を過ごした。
めっちゃ好きで読みにきました。
コメントかぶってしまいますけれど
すみません。
いやぁ笑
バッティングセンター 何?と思うタイトルで中を読んでいくと何?何??となっていきますが最終的には笑っていました。皆さん大好きとおっしゃっている理由がわかりました。
@たかぼ
たかぼさん、素敵なストーリーありがとうございます。
そのまま絵本になりますね。
海を買うところに切なさを感じます。
人が人を思う気持ちや人が夢を持つ気持ちをに触れると、いつもその切ない希望に胸がじんわりとしてしまう。
@wc.
wc.さん、コメントありがとうございます。
読んでいただけるだけでありがたい話です。
すき、いただきました。頂戴いたします。
@ザイチ
ザイチさん、コメントありがとうございます。
近所にバッティングセンターができて二十年くらい経ちます。
壊滅的な運動神経の無さにより、実は産まれてこの方、バッティングセンターに行ったことがありません。
意外とこのような場所かもしれない、なんて思い始めているので一度確かめに行ってみようと思います。