即興/架空の空
キャラメル色の
ささやかな
祝祭の
糸口
薄められていく
拡げられていく
野の草のいっぽんに
やどる意識
散りばめられた
星たちの
祈りの歌の
疑わしさ
まとわりつく
煩わしさ
くちづけたい
すべての意思に
架空の空から
報せがくるまで
キャラメル色の
ささやかな
祝祭の
糸口
薄められていく
拡げられていく
野の草のいっぽんに
やどる意識
散りばめられた
星たちの
祈りの歌の
疑わしさ
まとわりつく
煩わしさ
くちづけたい
すべての意思に
架空の空から
報せがくるまで
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コメント
煮詰めた甘いものがまた薄められて拡がる様。
どんな報せでも待つことの幸せを思います。
くすぐったい。 こころが、くすくすとする感じ、この詩を拝読して。
架空の空、という言葉が、特に好き。昔買ったCDで、「架空の庭」というのがあります。kehre.(ケーレ)という インディーズ バンドのです。
あまねさんの詩の多くは比喩の解釈が難しいです。そういう特徴のある詩ですねこれも。即興ということで解釈は抜きにして感覚的に読めばいいのでしょうね。でも私は解釈してしまう癖ですので、例えば2連目は私が考えていることに似ていますので理解できます。植物というのは人類とはちがって、個々の意識や無意識というものはもっていないと私は考えています。しかし地球にある植物全体として見たときには、意識や無意識のようなものをもっているのではないかと仮定しています。つまり「野の花いっぽん」についていえば「意識」が「薄められ、拡げられている」と考えているわけです。そして「架空の空」については、3連目の「疑わしさ」にそのヒントがあります。疑わしいから筆者の中では架空なのです。空は素直に「そら」と読めば天空を指して星たちともつながりますが、「くう」と読めば、たとえば仏教的な思想とも考えられます。それが「疑わしいし煩わしい」と。しかし「報せがくる」つまり何らかの救済が来れば(それは死かもしれませんが)疑わしくなくなるのではないでしょうか。せめてそれまではすべての「意思」つまりは生命にたいしての「くちづけ」をしていたいのだと。
とてもあまねさんらしく繊細かつ内省的な詩に思います。集合無意識を扱っているのか、人間関係や万物との距離のとり方、感じ方のバランスが、善悪ではなくそうだよなぁって思えました。
あぶくもさんのコメントに納得。
キャラメル色っていうつややかなイメージから、架空の空という(わたしには)無機質なものと、すべてにくちづけたいというやさしい欲求のつながりが愛に思えて、わたしはとっても好きでした
たしかに、各連に、繊細さがありますね。それを読者が感覚的に捉える。そんな作品なのかな、とも思います。
@たちばなまこと
さん
そう、待つものがあるってとても幸せなことかもしれないね。
@こしごえ
さん
くすくすする感じ、感じてもらえて嬉しいです。
昔から架空って単語が好きで詩によく使ってるんです。
@たかぼ
さん
とても丁寧に読んでいただけて嬉しいです。
書くときはあまり深く考えずに言葉を並べているのですが、深く読んでもらえることで自分の詩に新しい意味が加わってくる感じがなんとも快感です。
「くう」と読むの、確かにアリかもです。
一切衆生悉有仏性という言葉が大好きです。ちゃんと勉強したことはないのですが、ぼくの詩はたぶん仏教的なものの影響を強く強く受けています。賢治大好きですし。
@あぶくも
さん
集合的無意識、確かにそうかもしれません。最近はなるべくニュートラルでありたいと思いながら書くことが増えました。
@イチカワナツコ
さん
素敵なコメント、嬉しいです。
ぼくは世界を愛している、世界がぼくを愛しているから。
ぼくは一介の承認欲求の権化ですが、なんとかそこからもっと高く、深くに旅したいと思っています。
@長谷川 忍
さん
読む人の読み方によってかたちや意味が加わっていくのって詩書きの醍醐味というか特権というか。
嬉しいです。