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、なくしたもの
全部が全部
沢山の屋台並ぶ
あちらこちら
山際の稜線まで薄暗い入道雲の隣の
鮮やかな目に眩しい夕暮れ
かえりみる
薄い上弦の月と
抜けるようなうろこ雲
手を繋いだ帰り道
片道切符
、おとのない場所
しんとひえた心の隙間みたいな台所でぐつぐつ煮込まれるカレーがかーかを待っている
かーかは家になって屋根から桜を咲かしている
庭にこぼれたひとひらひとひらを
ひろおうとしてる
はじめからおわりまでなかったカレー
匂いだけがするような
、窓
さしのべられた手
大三角を眺める椅子
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