夢と狂気
子供の笑い声だった
すごく可愛らしい顔で
争い殺し合うようになった
そんな狂気で紡がれてきた歴史を解く
もう一つの狂気を
君は美しいと言った
キッチンに並ぶ食材は
はるか遠くまたは近くで殺された生き物たちの残骸
僕らは押しなべて
自分が殺されないってことだけで
幸せなフリをしているいじめっ子
あなたを愛したいと言った
その陰で誰かが傷ついた
そんな痛みや苦悩さえ
あらゆる言説に消費されていくのなら
沈黙だけがおそらく
全てを包み込む優しさなのだろう
でもそれじゃ伝わらなかった
世界は今日もうるさかった
一人の沈黙が押し潰されるのは目に見えていた
そうやって今日も世界は
そう言って、もう何百年だ
いや、もう何万年もの間
気づいてる人は気づいていた
ブッダとかキリストとか
ネームバリューに押し負けた
カルトとそれを取り巻くカルト
僕らはどうしてまた同じことを
街を色めく電飾の温度に
故郷と母を預けてまで
僕らは何がしたかったのか
君が美しいと言った
労働の果ての祝祭が
これならば
もう僕は何も信じられない!
あなたを愛したいと言った
その裏で誰かが笑った
そんな何かを見通す集中力さえ
僕らはとうに奪われたのさ
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