エレジー

とおに置いてきた
はずだった
どこからか、エレジー
聴き覚えのある哀しみ
瞬く間に覆われて
胸の中でまた
踊りだす

ひとは不思議
終止符なんて
かんたんに外れてしまう

男と女
ただそれだけ
晒け出し
壊れゆく
よろこびが
生きている証だなんて
馬鹿だ

忘れなくていい
しぬまで
その奥底に
持っていけと
エレジーが
囁く

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  1. もうひとつのエレジー

    無理をぶつけた
    何度も困らせて
    怒った横顔に
    生きている感じがして
    好きだった

    壊れかけた歯車
    容赦なく抱き寄せられた
    胸の音が哀しいほど
    欲しいと泣いていて
    うれしかった

    あなたを脱ぎ捨て
    わたしを脱ぎ捨て
    傷つけあった時間の
    恍惚を秘めたまま
    夢から醒めて
    わたしを着た
    あれから
    ずっと

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