ブラックバードカタルシス

   
   
   
最近の俺のいかれっぷりは
たぶん知ってると思うんだけど

今日もあなたへの言葉が鳴りやみそうになくて
寝不足でマルチーズにきゃんきゃん吠えられて
隣を歩くおじいちゃんが落としたハーモニカの
カバーがちょっと傷つく瞬間に
色が8本ある虹がちらついたから
そのことをあなたにどうしても伝えたくて
電話する口実は何かないかって
とんでもなく頭を悩ませて

最近はこんな調子でどうかしてて
手帳の備考欄がロマンスであふれてるから
仕事が全然手につかなくて
いい年して何やってんだかって
それとも、恋とか愛とかには
年齢なんて一切関係ないから
こんなことになってるんだろうかって
   
   
   
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ブラックバードカタルシス  ブラックバードカタルシス
休憩中に、久しぶりに空を見た
太陽が厚い雲を枕にして
きもちよさそうに寝てた
   
   
   
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あの頃
あなたがいつものように
目をきらきらさせながら教えてくれた
その目と同じ輝きを放つ言葉たちを
目にクマを刻んでた俺はキレイ事だと吐き捨てて

小馬鹿にしたキレイ事の
その美しさを茶化して
本当はただ向き合うだけの強さがなかっただけで
   
   
   
何度も頭を撫でてくれたあなたが
勇気を出して 助けてほしいといって
のばしてくれた手を
ちゃんとつかんであげられなくて
それを適当に
まぁ、俺だって今までさんざん
他の奴らに恩を仇で返されてきたから
人生なんてそんなもんでしょと
早々に諦めて

世界が醜い方が都合がいいから
汚いところだけみて
すぐに諦める理由が欲しかっただけで
   
   
   
他人の大きな不幸を見て
こんな奴ら救う価値もないってにやにやして
一番どうしようもなくて救えないのは
自分が一番不幸じゃなきゃ嫌だって駄々こねて
暖かい言葉をはねのけてたおまえの頭だってことを
ちゃんと俺はわかってたんだろうかね
   
   
あの頃
俺は全然、俺が上手じゃなくって
あなたにさんざん泣きつきながら
あなたのその白い手に噛みついて
何やってたんだろうね
優しくされたら牙をむく他に
よくわかんなかったのかもね
優しくされたら
うれしくて泣けばいいだけだって
何度もその手のひらで
教えてくれてたのにね
本当にごめんね
今みたいにもう少し上手だったら
ありがとうっていって
その手を握り返すことが
できただろうに
   
   
   
うん
まあ
あの頃は
こんな感じだったのかもね
俺には、俺のことだから
全然よくわかんないけど
   
   
   
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ブラックバードカタルシス  ブラックバードカタルシス
憎しみまみれの希望の真ん中で
絶望に寄り添うウサギの体温は
もったいないぐらい暖かすぎて
こんなつたない頭じゃ拾えない
   
   
   
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オリオン
昨日、夢の中に出てきて
その名を口にしたあなたが
振り返る瞳の輝きは
冷えたビルの隙間をがしゃがしゃに突き抜ける
強い光を束ねたやさしさだったから

まぶしいから、ろくに寝れなくて
眠くて眠くてしょうがないよ
仕事なんか手につかないよ
髪に触りたいってだけで
なんか泣いちゃってるよ

みっともなく寝不足なんだから
多少はそういうのも仕方ないだろ
あなたが笑うと星が春と夜に舞って
俺はその姿を眺めるのが好きで
こんな言い方じゃまた
そんなんじゃよくわかんないって
言われちゃうだろうから
つまりはあなたのことが
みっともなく大好きなだけだから
みっともなくても少しくらいは
見ないフリでもしてやってほしい
   
   
   
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ブラックバードカタルシス  ブラックバードカタルシス
もしもあなたが、悪い大人に傷つけられる時があったら
俺があなたを助けに行く  俺があなたを助けに行く
   
   
   
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幸せになるより、天気の話がしたい
雨なら、窓にはりついた水滴のひとつひとつに
一緒に名前をつけて遊んで
晴れたら、ふたりでシャボンにくるまれたい

ブラックバードカタルシス
ねぇ、一緒にふたりであの綺麗な月に
燃やし尽くされちゃくれないか
   
   
   
   
   
   

   
   
   

投稿者

東京都

コメント

  1. 繊細ながら一気に読ませるパワーもあって、なんだかじんとしました。泣きのギターで曲をつけてほしい。

  2. 独り言のような、手紙のような、枕元でささやいてるような、スルスル入ってくる詩ですね。
    ポールの変則2フィンガーピッキングで弾き語ってほしいなぁ。

  3. この詩、だいすき!!!

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