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時間が
たっぷり沁み込んだ
ブロック塀
猫の肉球のこそばゆさに耐え
子供達の自在な落書きを許し
変わり続ける街を見守ってきた
ブロック塀
ほんのり
苔むした様子が
あなたの背中に似ているような気がして
ぼんやり寄りかかってみる
もしも対峙することなく
背中合わせであなたと話すことができたら
もっと互いを分り合えたかもしれない
そんな想いを巡らせながら
過ぎ去った日々の
痛みと塩辛さと愛おしさを反芻する
時間が
たっぷり沁み込んだ
ブロック塀
あなたの
背中にどこか似ている
ブロック塀
また会いに来よう
あなたと背中で話したくなったら
コメント
かっこいい写真です!
背中合わせってきっといいものなんでしょう。試してみたいとしんみり思うような大人の視点でした。
この作品の、ブロック塀のような人が、身近にいてくれたらいいですね。人生の年輪というのかな、…そういうものを感じさせる大人でしょうか。
歴史のつまったブロック塀ですね。貴重なブロック塀。それが、
あなたの
背中にどこか似ている
ブロック塀
という。このブロック塀は、人の温か味を持ったブロック塀ですね。
物に触れたり、出来ごとに触れたりする度に思い出される人や物事。
背中でできる会話。背中でしかできない会話。
素直に向き合えないのは、大切な人だから。大切な人だったから。
人を思うことはほろ苦いものですね。そういえば「苔」と「苦」はどこか似ています。
今作…いろんな思いが巡ってきますね。かみしめて乗り越えて…だからこそ染みるというか。
今までの悲喜こもごもが苔に覆われてもう見えなくなって、いつのまにか柔らかく受け止められるようにおおわれている。
なんだか、言葉ってそんなに多くなくてもいいのかもと思えてくる。
ただやんわりと背中を受け止めてくれるだけで、心が柔らかくなりますもんね。