面影

ふと目に映ったのは
きっと思ったのとは別人で
そんなことわかっているけれど
もういない彼の影を見る

煙のように
ふわりと漂う気配に
手を伸ばして
何もない空をつかむ

わかっている。
わかっている。
わかっている。

もう、戻らない。

投稿者

京都府

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