明日消える王国の司祭と民はバンビを食べたのか
明日消える王国の司祭と民はバンビを食べたのか
(践) まがたまに 似たまうかたち 琵琶湖かな
(五行歌)
機械仕掛けのおれんちの令和時代
全自動の俺はタイマー付きとなった
いつまでも動き続くと思っていたが
アクアリウムウェストコレクターは
熱帯魚もいなくなって役目を終えた
ハンプティ・ダンプティ 塀の上
落ちたら王国 みんなで食べる
司祭も民も 口をそろえて
「バンビじゃないよ 新人だよ」
メリーさんの羊が 情報を運ぶ
海の向こうから 朝を運ぶ
「ありがとう」とは言われるけれど
羊の毛皮は 王国の椅子に
三月ウサギは 規則をつくり
帽子屋さんは 規則を忘れ
チェシャ猫だけが 笑って消える
誰が王様か 誰も知らない
ゴールのないサッカーをしていた
子どもが増えて 線を引いた
線が増えれば 審判も増えた
審判が増えれば 王国になった
森から来たバンビが立ち上がる
まだ足もとの草が揺れている
「その角は危ない」と司祭が言った
「その角を丸めよ」と民も言った
バンビは笑って 王国に入った
個性を削って 名前も変えさせられて
馴染んだころには 誰も覚えてない
最初に何を 運んできたのか
ハンプティ・ダンプティ また塀の上
明日の王国 誰が壊すの
司祭と民が 口をそろえて
「バンビを食べたのは わたしじゃない」
それでも森には 次の子がいる
小さな蹄で こちらを見ている
王国の椅子を 一つ空けよう
食べる前に 名前を聞こう
コメント
後半、読み返したらあまりにもあれだったので、変更(^^)