いい気なもんです
うすいピンクのカーネーション
くるんと巻いたリンドウに
かすみ草をそそと添えて
お花は欠かしちゃいけません
あなたが一番輝いていた
少年のような笑顔の1枚に
父さん、ただいま
父さんイチオシのコバ・サンタ
本日はこれで一杯いただきます
いい気なもんです
あなたの目が
虚ろになり始めてから
あなたの指先が
空をつかむようになってから
あなたが、
旅立つまで
わたしは何に
尻込みしていたくせに
少年の笑顔の前で
何事も忘れたように
ねえ、父さん
ほらね、父さん
ほんとうは
あの虚ろな目の底に
いちばん強いあなたがいたことを
今になって、知った気がして
いい気な もんです
コメント
大切な
お父さんですね。
そのことが、この詩から、うかがえます。素的な詩。