嘘
愛でるそばから
色褪せていく花弁を
瞬きすれば
忘れてしまう哀しみを
私は描こうとする
一握りの知識に
一滴の経験を混ぜて
消化しきれない言葉で
思わせぶりの抽象画を
私は描こうとする
とある午後の
破けたソファの上で
居眠り半分に
あなたと世界を思う自分を
ぶん殴ってやりたい
なんて
さらさら思っていない
こんな春なんて大っ嫌いだ
愛でるそばから
色褪せていく花弁を
瞬きすれば
忘れてしまう哀しみを
私は描こうとする
一握りの知識に
一滴の経験を混ぜて
消化しきれない言葉で
思わせぶりの抽象画を
私は描こうとする
とある午後の
破けたソファの上で
居眠り半分に
あなたと世界を思う自分を
ぶん殴ってやりたい
なんて
さらさら思っていない
こんな春なんて大っ嫌いだ
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コメント
消化しきれない言葉で、思わせぶりの抽象画を、私もまた描いています。ここのフレーズは苦い共感がありました。タイトル、上手いですね。…「嘘」。
さまざまな思いがありますね。嘘も思いの一つ。複雑な思い。ああ、嘘。うん。
長谷川 忍 さん
>コメントありがとうございます
使い慣れない言葉はできるだけ使わないようにしたいのですが
なかなか上手くいきません。まだまだですね。
タイトルは最後まで迷いました(苦笑)
イチカワナツコ さん
>コメントありがとうございます
悲しいというか。。。 悔しいというか。。。
訳の分からない感情が根底にありました。
吐き出しておいたほうが良いと思って、書きました。
こしごえ さん
>コメントありがとうございます
最も人間臭い単語が「嘘」だと思っています。
その「嘘」を上手に弄ぶのが詩人ですよね。
まあ、私はペテン師ですけれど (笑)