随筆
ことばは
どのように
成熟していくのだろう。
Wordで打ってみる
声に出して読んでみる
録音した声を聴き直してみる
万年筆で書いてみる。
詩や小説は
才能で書けるけれども
随筆は
才能ではだめだ
どこで読んだのか
忘れたが
この箇所だけ
脳裡に焼き付いている。
才能では、だめだよ。
読むことに疲れ
ぼそりと
田端の界隈を歩いている
著名作家の享年を
次々追い越していく
ことばだけ置き去りにして。
随筆みたいな散文詩を
書いたら
怒られてしまった。
詩も
わからなくなった。
幽霊坂を下っていく。
コメント
>随筆みたいな散文詩を
>書いたら
>怒られてしまった。
に、驚いてます。
詩を書いて怒られるって、、、
あぶくもさん
しょっちゅう、怒られていますよ。私、随筆みたいな散文詩、好きなんだけれどもなあ…。(^^;)
最近、「エッセイスト」も職業として確立されてしまったみたいですね。「詩人」という肩書もどうかと思うけどw。
babel-kさん
随筆詩というジャンルを確立?したいと思っているのですが、…また怒られてしまいそうだ。ともあれ、詩は自由です。妙な束縛に惑わされず、自由に書いてほしいな。(^^)
長谷川さんの詩好きです。
この詩も、こころにしみる空気感があって好き。
言葉が成熟していくと、詩や随筆、小説、すべての文学の垣根を超えてただ茫漠とした想いになるのかもしれません。さながら幽霊のような、輪郭さえ必要のない言葉。
こしごえさん
散策詩のような感じで書いてみました。東京の田端は、かつて文士が多く住んだ町です。静かな、端正な散文詩が書けたらいいなぁと思っています。
王殺しさん
その考え方、すてきですね。ジャンルの垣根を超えた、表現。詩のような、短編小説のような、随筆のような、散文のような、…読者が独自に想像できる、そんな作品を書けたら本望です。