浪漫を論ず

小橋流れ、是れ浪漫たりや?
山川雄大、鉄馬氷河、丹心の死士、戟を持ち馬を馳せ、勇は冠軍侯に似たり。

吾れ兵士に非ず、戟を執る心なし、文を作るを好む。
潺たる流水、豪勇の志無しと雖も、悠然たる琴の音を愛し、長歌月を讃う。

古今の詩篇、酒酣して後に作るに非ず。
詩に真情あれば、読む人無きを何れ憂えん?
遷客騷人、此の詩を読めば、賞嘆の言無きはあるまい。

問う、何をか真情と為す?
生死の敵、惺々として相惜しむ。
萍水の逢い、友隣の如く遇う。
天涯の明月、共に嬋娟を語る。

人の相知る、必ず春の時にあらず。
真心あらば、詩を贈りて礼となす。

人の云う浪漫は、玉龍を提げ、瀚海に馬を飲ませ、灯を挑げて剣を看る。
然れど吾れ将軍に非ず、文采に劣らず。
春時を謳い、山河を胸に融かし、春華を笑い、湖上に舟を泛べ、知己を招き、談笑自若たり。
風を吟じ月を弄し、此の詩篇を作る、是れ亦浪漫なり。

投稿者

福岡県

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