雷

一帯に轟いた夕暮れの雷鳴は
一つ一つ傘の花をビルの中に押しやった

灰色の町に光った

茜を覆う黒雲に反射して
その光は私の頭上を
ピカっと
一瞬のうちに通り過ぎた

雷は不定形の生物のように
空を駆けていったのだ
小さな私に目もくれずに

投稿者

兵庫県

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