豊穣

 
色付いた柿の実
藪の奥に開くアケビ
刈り取られた稲田
稲架掛け
不器用に舞い降りた雉
その丸い目に
映るもの
 
鎮守の杜に幟が立ち
青く抜けた祭り空に
弾ける煙火
打ち鳴らされる太鼓
節を揃えた掛け声
練り歩く山車
 
歓声は遠ざかり
頭をあげた雉の背に
穏やかに広がる秋の日
 
紙吹雪
白く道を祓う

投稿者

愛知県

コメント

  1. 叙景詩、の用語を思い出します。
    さらには豊かな情景の描写に抱かれた叙情があり、タイトルのように豊潤を分けて頂いたような心地です。

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