
真っ青なカードの思い出
真っ青なカードの思い出
真夏の空のような真っ青な手作りのなカードに
達筆でランボーの詩が一句 (もの言わずもの思わず、愛の実が・・・)
その人の心は無心に真っ青な空のように
その人の心は沈黙を吐き出す海の飛沫のように
囚われた私の心は
何を見ていたのだろうか
さまよえる羊は手を差し伸べられ
真っ青な草原に導かれる
差し伸べられた手の大きさが
大きな心の動揺を包み込む
初恋が長続きするとは思っていなかった
新しい物語はおとぎ話ではないことを知っていた
ただ、まっさらな初夏の日に
新緑の若さに、キラキラと輝いていた
はるか向こうの空
はるか向こうの海
青い春はためらいがちに少しだけ遠くから
恥ずかしそうにこちらを伺っていた
ある日、夏も終わりの浜辺
高く盛り上がった入道雲は
かき氷りの山のように消えた
塩で握ったおにぎりは
とっても塩っぱく
梅干しは膿んだ心のように
真っ白なご飯を染め
その人は飛び交うカモメの行くへを
追っていた
ハタハタと風で巻き上がる
ビニールの敷物の端がまくれ
乾いた砂が浜辺に
新しい模様を作っていた
その人は立ち上がり
手を差し伸べて立ち上がらせてくれた
波の声がくり返しくり返し
踵にまとわりついてきた
真っ青だった空は色褪せて
銀灰青の海をは怒ったように尖っていた
短い夏が浜辺を後にした
季節はいつも変わるのだと
打ち寄せる波にかき消されていく足跡
真っ青なカードにはピンクのリボンがついていた
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