秋雨
勉強を忘れたくて
雨をペダルで割いた
眼鏡越しの街は丸い光
ぽわんぽわ
カッパのフードが脱げている
アスファルトの赤い光
手首の辺りを見てみれば
黄色のカッパが
てらてらと
漆の椀のように
蜚蠊の翅のように
灯を目にかえしてくれる
ローファーに
十一月の雨が入る
帰れば私は風呂に入る
勉強を忘れたくて
雨をペダルで割いた
眼鏡越しの街は丸い光
ぽわんぽわ
カッパのフードが脱げている
アスファルトの赤い光
手首の辺りを見てみれば
黄色のカッパが
てらてらと
漆の椀のように
蜚蠊の翅のように
灯を目にかえしてくれる
ローファーに
十一月の雨が入る
帰れば私は風呂に入る
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コメント
“雨をペダルで割いた”
印象に残ると詩行でした。
勉強、ローファーという言葉たちに不意にときめいてしまいました。
@たちばなまこと
そう言っていただけて、嬉しいです。
冒頭の2行で自転車で雨の街を勢いよく駆け抜けていく躍動感と、鬱屈した気持ちを断ち切りたいという感情の表現で、つかまれました。
漆の椀のように 蜚蠊の翅のように と同列に並べられたレトリックが強烈です。
詩の隅々から五感を刺激して情景がうかび感情も移入されます。すばらしい作品だと思います。