アイズ・ワイド・XXXX

目を閉じて
はじめて見える
ものがある

ひとつになるときはいつも
あの人が決まって目を閉じるのも
そういうことにしておこうか

どうにも繋がれない街を出て
またどうにも繋がれない街に出る

同じところを堂々巡りするような既視感しかない光景に
禍々しくも魔が差すのを待っている
旅慣れた老人のように

ほんのササクレ程度に刺さったまんまの心の奥底を覗き込むと
その目をかっ開いて
今なら間に合います、
と占い師が言う四条河原町
それを聞き入れられないことさえ
彼女はもうとっくに見透かしている

大袈裟な演劇的そぶりで
両手を広げ目を閉じたまま
交差点を行く

白日に煌々と照らされた後の曝け出されたグロテスクであからさまなもの

真っ暗闇で視界が奪われた後の自分で自分を限界まで追い詰めてゆくもの

蒸留された羞恥と焦燥は
ひとりでに純度と熱量だけを増していく以外に力の行き場がない

値段なんていくらでも構わない

おまえの魂は売れたか?

投稿者

千葉県

コメント

  1. シャットならぬシットなのかな。一連目いつも自分でも考えることです。

  2. 2連目、高いところから落ちる時のあの感じがします。すてきだ。
    蒸留された…からのねちっこい感じ、いいですね。
    シャットの映画を観たことはあって、仮面と乱交しか覚えてなくて(笑)結末がどんなだったか観返してみます。

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