
名は風に、心は天に
序詞
春の霞のたなびくころ、
あけぼのの
ほの見ゆる色の
風わたる
道を照らせる天の光に
詞書
若き者、父の声に励まされて門を出づ。
名を成す道、風に問ひ、天にこころを定むる折に詠める。
父の声
名を成せと
風に乗り
ゆく末照らす
夢ひとつあり
霧の道
ゆらぐ心を
月照らし
若き歩みの
影ほの白し
母の目は
春の水にも
似てやさし
迷ひの舟を
そと見守れり
友ら去り
門のしづけさ
夕影に
名を成す道の
果て遠く見ゆ
天のさだ
めと知るよりも
心こそ
歩み定むる
道となるらむ
コメント