竹林

 
 
重機が里山を
切り開いてゆく
新しい道沿いに
建てられた家並の白さと
削られた山土の血
 
二十年
四十年
子どもたちの声は消え
生い茂る竹林が
山肌を侵食し
 
くすんだ壁の間際へ
圧し迫る、いま。
自らの重みで
枯れようとしている
 
倒れかかる稈
白く晒された骨。
散らばり
薄暗く広がる世界
 
その静寂を嗅ぐ

投稿者

愛知県

コメント

  1. 人間が山を侵食し、やがて竹林が人間の生活圏を侵食していく。その逆転の構図に、時間の流れの残酷さを感じました。「家並の白さ」と「白く晒された骨」の呼応も印象的です。最後の「その静寂を嗅ぐ」に、朽ちてゆくものの気配が凝縮されているように思いました。

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