きこえる
とても感動したので
涙をすくって
指が綺麗に濡れた
彼女は目は見えなかったのだけれど
とってもおしゃれだったよ
とても好きだったし
いつも優しいウタだった
とっても優しくしてくれて
俺はいつも甘えていた
とっても優しくていつも
俺は夢を見て
本当は詩を描いたりしても
満たされなくても
彼女はいつも優しかった
ちがう女の子と朝まで遊んで
音楽を聴いて
プレステをやって
朝にまたビールを飲んで
夕方まで眠る
彼女は
なっちゃんはそのままでいいんだよって
いつも言って
目を瞑って
俺は詩を描いたり
自分だけが強いような気になって
また
朝まで遊んで
ゲームしたり
後輩をいじったり
他の女の子に優しくしたりして
それでも彼女は
なっちゃんはギター上手くって
唄が上手くて
詩人になれるよって
優しいウタよ
お前を連れて行く
明日へ
愛の向こうへ
コメント
矢継ぎ早に展開される独白に、これでもかと想いを詰め込んでいるのが、たまらなく良い。
「彼女」の優しさに、泣きそうになって じんわりと感動しました。すてきな詩です。
「優しいウタ」が きこえる。
「愛の向こうへ」き 超える・越える。? うん。
ナツコさん
俺もそうです
ナツコさんと同じ気持ちになります
この詩を読んでいると
何度も読みました
推敲もなし、六本木駅で一気に描いた
こんなふうな詩が描けるとき
詩域のコアにいます
歳をとって詩域のコアに行くのが難しい
トノモトさん
ありがとうございます
この言葉たち 全てに渾身の思いがあります
言われて気づきました
あの頃、ああいう瞬間があって俺は生きながらえた
わかってもらえるかわからないか
どちらにしても生きていく詩です
こしごえさん
俺は確かに見ました
昨夜、六本木駅で
杖をついた弱視の女の子はおしゃれで、振り返って俺を見て
階段を登る
自分で3回までは、読み返して涙が出ました
ありがとうございます
素敵な物語の断片のようで、僕自身のある願いにも重なります。 また飲んだ時に話したいな。
自分を肯定することは大事であると共に、自分を肯定してくれる存在は、大切ですね。
昂りがすごいです。
服部さん
肯定してくれる女神が
人生を春の日向のように鮮やかにしてくれます
本当に感謝です
飲みましょう
ナツコさん
詩になるには
人生を渡るしか無いです
目が見えなくて、オシャレで優しい
詩域に漂う難破船
たちまこさん
六本木で本当に美味しいビールを飲んで
良い人と良い話ができて
嬉しかったのと
もっとやっぱり何かやりたい
昂ります
息継ぎする間のないぐらい切迫した気持ちが伝わってきて、ぎゅっとなります。
切なくてあったかい想いですね。
ザイチさん
コメント、ありがとうございます
そうです、いつも楽しく生きているようで切迫していた
それもわかってもらっていたのかもしれません