Ahaaw, I love to love you, baby
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昨夜のことばのことを 考えていた
その 石炭色の黒髪
クラブで流してもくれないチープなシンセポップを儚げに聴きながら優しさに怯えて歌姫の写真を眺めチリのワインを忘れるために呑みこんで今日も元気に鬱だしリチャード・ブローティガンの詩集は気だるくてそういやたぶん誕生日だった何のインスピレーションも既に無く詩も浮かばず憂鬱に夕刻の人の流れを窓からぼんやりとPM4;30おもむろにペルシャ猫を抱っこして感傷的な匂いのするシナモン降りかかったチョコレートかじってから微熱に浸ってなにかが救いようもなくなにかがお腹いっぱいのようで12月のこんな寒い日に生まれたからあたしは切ない切ない人間なんだろうなエチゾラムいまごろ静脈に染み込み小人の誰かが3人見える永久にずっとたぶんこれまでもこれからもあの人なしで生きるこの宇宙の広さはそのままずっとたぶん酔いすぎた寂しいのはワインでも眠剤でも音楽のせいでもなくてそれは交錯しない残酷な時間の空白ずっといないから一生距てられてここにもどこにもベッドにも監獄にもきっといつまでもずっといないゲンズブールの歌詞みたいに独りで愛するこれからもあなたはいない
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コメント
エチゾラム使うと記憶が不確かになりますね。
BENIさん、コメントありがとうございます。むかしデパスの依存症になっていました。そのころに書いたものかもしれません。
言葉が溢れ出した後の最後が切ない…
あぶくもさん、ありがとうございます。この詩はアメリカに住むハンガリー人に恋愛感情持ってSkypeしていた頃に書いたものと思い出しました。
“今日も元気に鬱だし”
面白いですね。
リルさんの詩はいつも語彙に溢れていて「おおっ!」ってなります。
そして無くならないしあわせを見つけられますようにと願うのです。
たちまこさん、ありがとうございます。ジェーン・バーキンの歌を口ずさみながら幸せについて考えたら淋しい形になったりします。そんな夜は詩に一番近いのかもしれません。