月齢十五
昨日の夢で吐き捨てるように叫んだ自分の言葉が
夢から醒めてもなお頭から離れずに響いている
そんな感情があることに薄々気付いていながら
こちら側ではそれを否定する要素を並べ立てていた
取り繕うだけの笑顔のために頬に痛みを覚え
首から背中にかけては石膏で固められたよう
求められる物を持たないことに気付いた時
何を拠り所にすれば自分を否定せずに済むのか
昇ったばかりのやけに大きな月を眺めながら
僕は伸び過ぎた髪を切る理由を探している
昨日の夢で吐き捨てるように叫んだ自分の言葉が
夢から醒めてもなお頭から離れずに響いている
そんな感情があることに薄々気付いていながら
こちら側ではそれを否定する要素を並べ立てていた
取り繕うだけの笑顔のために頬に痛みを覚え
首から背中にかけては石膏で固められたよう
求められる物を持たないことに気付いた時
何を拠り所にすれば自分を否定せずに済むのか
昇ったばかりのやけに大きな月を眺めながら
僕は伸び過ぎた髪を切る理由を探している
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コメント
「取り繕うだけの笑顔のために頬に痛みを覚え 首から背中にかけては石膏で固められたよう」のところ、以前同じような状態になっていました。そんなときに満月を見ると、いろいろな思いが湧き起こりそうです。
人の中で生きて行くって、いろんなところに力が入ってしまいますよね。かと言って一人で生きる覚悟も持てなくて…です。