沈黙する空の下で(改稿版)

沈黙する空の下で、目は
空を映しているのに
遠い空。
誰のためでもない、
空はただそこにあるだけで空だ。
私の
無表情な白けた指にある
生めかしい銀製の指輪の方が
表情のある
道端の草はそよそよと
私もゆれていき
いつか
終えることができる
「もういいかい」を。
空の下大地の上で、
宇宙と
さまざまな物事と
ほほ笑み合うために
生きている私。
あなたは美しい声で私に
私の罪への罰を告げてくれた
この罰に生かされている私の、
こころの暗闇に耳を澄ます。
しんと
沈黙する空の下で私は
光る風になぜられる

投稿者

コメント

  1. 改稿前のものは削除しました。
    改稿前のものに、いいねやコメントをくださいました方々へ、削除してごめんなさい、そして、改稿前のものに いいねとコメントをくださいまして、ありがとうございます。
    拝礼

  2. 神様みたいな何かがあって、それと交流しているように感じました。
    “無表情の白けた指〜
     〜表情がある”
    ここから語り手にある神様のような何かも感じたりしました。
    罪に生かされているって、私にも心当たりがあります。

  3. たちばなさんへ まず、この詩をすくいとってくれて、ありがたく思います。
    そう、広辞苑によれば、「空」=「天」=「神」という意味のつながりが あるとのこと。
    まぁ、「空」にも色々な意味がありますね。
    とはいえ、「無表情~」の部分から語り手にある神のような何かも感じてくれて、貴重に思います。うれしい。
    うむ、罰や罪に生かされている、って意識できていなくても、無意識のうちにあるんじゃないかなぁとも思います。
    それをたちばなさんは、自覚してこうして私にそのことを告白してくれて、光栄に思います。
    たちばなさん、ありがとうございます。

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