灯して

苛立ちや悲しみは
今日、海に流してきた
 
小瓶では収まらなかったけど
くゆる光の真ん中に
そっと手を差し入れて
さよならした
 
ぱちんて弾けたガラスは
虹色の欠片になって
足元のペディキュアに吸い込まれた
 
 
 
欲張りや揺れは
今日、山の斜面に生える花に携えた
 
いつものことだけど
いつも見失うから
アルキメデスの原理が見つめる先の
その先にある喜びの輪廻を探す
 
白いスニーカーは
何もかもを鮮明に踏みしめて
それでいてまだやさしい色をしている
 
 
 
ごめんねとありがとうは
今日、きみにもれなく伝えた
 
きみのポケットを掴む
わたしの匂いを残す
そしてすべてを受け入れる
すべてを受け入れるよ

何もしなくても
この指先に愛を灯して
その胸に触れたい
愛の中にいたい
 
 
 
 
 
 
   
 
  

投稿者

大阪府

コメント

  1. ハキハキとした印象があり好きな詩です。
    そして、覚悟みたいなものも感じられて、この詩のエネルギーが高いと感じます。
    すてき。

  2. こしごえさん、ありがとうございます!
    意識していなかったのですが、少し、覚悟に似たものはありますね、ほんとだ
    すてきと言われると、本当にうれしいです!

  3.  苛立ちや悲しみは、また心の底から生まれてくるものでもありますから、その時は、誰かに話を聞いてもらうだったり、笑わせてもらったりして、美しい海原に流してやるのが、幸せに生きていくちょっとしたコツなのかなと思いました
     また、欲張りや揺れも、僕らは人間である前に動物ですし、僕らは人生一回目の人たちばかりですから、心の制御が追いつかず、また生まれてきたりもするでしょうから、そしたら、ナツコさんは女の子ですから、それ等に身をゆだねて、多少ワガママに生きたりする、というのでも良いのではないかと、僕は思います
     そして、ごめんねとありがとうは、ナツコさんは女の子なので、僕は母から、女の子は謝る生き物ではなく謝らせる生き物であると教育されたので、ナツコさんはする必要ありません。そのきみとやらにさせるべきだと、僕は強く思います

  4. あくん、ありがとー!

  5. 柔らかいものに包まれたコアの熱さって雰囲気がたまらないです。

  6. かなしみが溢れても、溢れたぶんと同じ体積の優しさが訪れたような。アルキメデス。素敵でした。温かいね。

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