押し花

今日も重力に逆らえない身体と
馬鹿みたいに曝け出す心が
押し花のように
型取られる

きみの指と
ことばと
舌によって
丁寧に丁寧に
つま先からお尻
脇や耳の輪郭
毛穴のひとつひとつまで
舐め取られる
 
あらゆる衝動を抑えきれなくて
あの日夢でしがみついた腕に
爪を立てる
何もかもを受け入れて
気持ちいいと鳴いて
そのすべてをきれいだと言ってくれるきみに
 
深く骨まで噛み砕かれて
飲み込まれて
わたしは
 
 
 
 
 
天井が
薄暗い夜が
少しずつ近づいてくる
わたしを押し潰そうとするように
見えるはずのない先が
見えてしまうような
きみのいない夜
 
 
 
 
 
 
 
 
  

投稿者

大阪府

コメント

  1. 第一連と最終連に挟まれた幸せな官能とのコントラストがすごいですね。
    ちょっと何度か読んで第一連に戻ったら、ゾクっとしました。

  2. 僕の中の、小指の先程の乙女心がきゅんきゅんしてくる、可愛らしい乙女の美しい心の詩ですね

    なんにせよ、ナツコさんが幸せであれるといいですね

  3. 期間限定で重力の奴隷になってみたいなーって思わせるような甘さがある魅力的な詩です。

  4. 最終連がめちゃくちゃカッコいいのです
    昔、歌を作って、その歌詞の最後に「声にならない明日を歌う」と書いたのを思い出しました

    ダーリン 私の海で
    あなたの孤独を抱きしめて
    声にならない 明日を歌う

  5. あぶくもさん、コメントありがとうございます!伝わらなくていいものまで伝わってしまった感じですね笑

  6. あくん、筋肉筋肉!

  7. たちまこさん、ありがとうございます。あれを「甘さ」と表現してもらえることがうれしいです(*´-`)

  8. 那津さん、その歌聴きたい!サビなのかなぁ、その歌詞は。
    声にならない明日ってすごく素敵な表現ですね。その歌詞ぜんぶ読んでみたい

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