サチコさん

時々、声が聴こえる
耳を澄ましていると
歌うようについてくる
私の斜め後ろを

友だちのような
先輩のような
意地悪で
でも聡明で
誠実で
あまのじゃく
たまに恋人
ちょっと先生

私の中に、何だか
棲んでいるのだ

耳を澄ましていると
ちょっかいを出してくる
たわいのない想像を
ひょいと越えて
ひとりの人格となって
私の背中を
柔らかく押してくれる

サチコさんと
名づけたら
不思議そうに
微笑んだ

彼女を主人公に
物語を書いてみたいけれど

まだもう少し
一緒に戯れていようか
仲良くなれるまで

夏を迎える少し前の
夜の空気が、好き
サチコさんがぽつり呟く
もうそんな季節ですね。

投稿者

東京都

コメント

  1. なんだか
    自分にもそんな感覚があったような気がします。
    サチコさんに憑依される日を楽しみにお待ちしております。

  2. nonyaさん
    小説家の方たちは、登場人物を、こんなふうに自らの中に棲まわせているのかな、などとも想像してみます。…サチコさんに乗っ取られそうです。

  3. 思春期のそれ
    とはまた別物だと知りつつも、ずいぶん昔の辻仁成さんの『ピアニシモ』を思い出しました。
    サチコさん、いいな。
    そっか名付ければいいのか。
    24人とかになったらどうしようと名付ける前からビビってる、、、(^^)

  4. 別人格ともちょっと違うし、背後霊ともちょっと違う、でもなんだかわかるような気がする「何か」。サチコという名前が絶妙ですね。ブルーアイズホワイトドラゴンと名付けた日にゃ、どうなっていたことか。

  5. サチコさん、すてきな存在ですね。
    夏を迎える少し前の
    夜の空気が、好き
    サチコさんがぽつり呟く
    私もその頃の夜気の匂いとか好きですよ。

  6. (良くて)わー!と口に出していました。
    自分にとってのサチコさんは夏の夜の散歩で現れます。

  7. インナーチャイルドってやつでしょうか。俺の中の子どもは最近とても泣き虫です。

  8. あぶくもさん
    イマジナリー・フレンドというのでしょうか。十代の時分から、空想上の「登場人物」が何人か私の中に棲んでいました。歳を重ね、いつのまにか、彼ら、彼女らはいなくなってしまいましたが。最近になって、また「登場人物」を棲まわせています。…24人の名付けは、大変ですね。(^^;)
    辻仁成さんの小説『ピアニシモ』、興味が募ります。

  9. トノモトショウさん
    どちらかといえば、背後霊?に近いかもしれません。守護霊かな。もっときちんと生きなさい…と、よく怒られます。
    ブルーアイズホワイトドラゴン。
    かっこいい名前ですね!

  10. こしごえさん
    今頃の、夜の空気、好きなんですね。…で、サチコさんに語ってもらいました。気のよい友だちです。…時々、怖いけれども。(^^;)

  11. たちばなまことさん
    たちばなさんにもいらっしゃるのですね。夏の夜、ですと、これから会えますね。…どきどき、でしょうか。

  12. BENIさん
    インナーチャイルド、もしくはイマジナリーフレンド、…大人になって、そういう友人を持つ人のことを、タルパマンサーと呼ぶそうです。BENIさんの中にもいらっしゃるのですね。ちょっと、ほっといたしました。

  13. これからの季節、現れそうな予感です。
    サチコさん、かはわからないですが、子供の頃、稲垣さんの番組で心霊写真?をみたときは、お風呂場とか、トイレとか、背後に誰かいる気がしてました。
    沈黙と静けさ、目を開けたら何かいる、、、!
    子供の頃ばかりかと思えば、半ばすぎてからも現れてくれました、、、。
    とっても怖いですが、それでも誰かがそばにいてくれる、という感覚は、有りがたく思える、そんな気もしました。
    タルパ、先ほど検索しました。
    なるほどと思い、その影響か、ここで綴ることになっています(もちろん、ずっと以前から忍んでおりましたが)

    相棒のような感覚かもですね、、、!

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