最後の私信

0.人は真実を求める生き物だ
たった22の詩だけだった
たった2ヶ月ちょっとの間だった

これは最後の私信みたいなもんだから
もはや詩でもないけど
誰に読まれても
その他大勢には意味がわからなくても
もしかしてって勘づかれても
クソ長いわ!うぜぇな!って読まれなくても
いいねがひとつももらえなくても
まずないだろうけど万が一きみが迷惑がったって
一向に構わないんだ

そんなことはどうだっていい
これはただのひとりえっちだから
興味ある人だけが見ればいい
 
 
 
1.現実
言えないことがあった
書けないこともたくさんあった

でもこの心に残っているのは
紛れもないきみの愛で
誰よりもありのままに包んでくれた愛だから
もう二度と会えなくても
きみの言う通り今日も空は青いし
わたしの言う通り世界は花でできている

いつも泣き虫のきみが
最後の電話ではちっとも泣かなくて
どんだけきみが泣いても
もらい泣きすらしなかったわたしが
最後の電話で少し泣いて

最後の数日間はロクに連絡もできなくて
それなのにあんなにあんなにやさしくて
最後の最後にかっこよすぎるでしょ
無理しすぎだよ

でもやっぱり
きみは泣いたのかなって
肝心な時にその頭を撫でてあげられなくて
甘えさせてあげられなくて
わたしだけが我儘言って
甘えてばかりで
ごめんね
 
 
 
2.変化
最初の頃は
数えきれないほど後悔したね
してもしてもしきれなくて
10年前に出会っていたのに
5年前にも連絡できたのに
お互いなにしてたんだろって
離れたり戻ったり
でもどうしたって恋しくて
泣いたり怒ったり
中学生みたいに
妬いたり沈んだり
バカップル丸出しで
詩を書いてはくすぐったかったり

愛してるとか好きとか
言えなかったきみが
わたしを見下ろしながらまっすぐに言うから
むしろこっちが恥ずかしすぎて
いつもちゃんと目を見れなくて
ごめんね
 
 
 
3.戯言
四角い窓から見える景色を一緒に眺めたり
しゃべり飽きたら
きみの太ももの上に足を乗っけて寝たり
その隣にいられるなら
何時間でもバスに揺られてみたかった
パーキングエリアでご当地のなんか適当に買って
バスに戻ったらまたくすくす笑いながら
疲れてやっぱりまた寝て
きみの住む街はどんなところなのかなって

きみと暮らす日々を想像することは
わたしがここで暮らす日々と比較しても
仕方がないことなのに
その意味を見出そうとすることが心地よくて

きみの声と話し方が愛おしくて
わたしが愛を教えてるフリしては
ただくるまれていた
あったかいあったかいきみにくるまれていた
どんなことも
いつも聞いてくれて
ただそこにいてくれて
本当にありがとう
 
 
 
4.夜
もう聞き飽きただろうけど
でも言うね

きみの胸枕と
そこから見える右肩の流線が
たまらなく好きだった

その腕の筋肉を眺めて
背中のザラザラしたところに触れるだけで
濡れちゃうぐらい好きだった

きみに抱かれた夜は
脳も身体も溶けてなくなってしまうような
やっとひとつになれたんだって感覚が強くて
何度抱かれても
またすぐ欲しくて
何度でも奥に欲しくて
いても立ってもいられなくなる中毒性で
普段は犬みたいなきみが
その時だけやさしいのに意地悪で
わたしはもう何度もイッて

あんな風に女として愛される夜はもうないけど
あんな風に愛された悦びは忘れないから
忘れられないから
(もう他の誰も抱かないで
(っていうのは嘘
(だけどしばらくは抱かないでくれる?誰も
 
 
 
5.永遠のあくる日
また季節が変わろうとしているね
新しい夏が来る
きみの大好きな夏だよ
うれしいね

きみの幸せがわたしの幸せ
とかもう言わんけど
(だってそれは
(きみがわたし以外の誰かと一緒になることも
(含まれているでしょう
(そんな羨ましくて仕方がないこと
(願っていないので言わんけど

でも
きみの笑顔と笑い声が大好きだから
それは間違いなくわたしを幸せにするから
笑っててよ

誰かを笑かせて
それできみも笑って
バタフライエフェクトで
わたしも幸せになれるから

笑ってて
 
 
 
笑ってて
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

なんでかな

なんできみとふたりだけで
いきていけなかったのかな
 
 
 
 
 
 

投稿者

大阪府

コメント

  1. 痛いなぁ。とっても痛いなぁ。

    “きみの幸せがわたしの幸せ
    とかもう言わんけど
    (だってそれは
    (きみがわたし以外の誰かと一緒になることも
    (含まれているでしょう”

    そうなんだよなぁ。そこなんだよなぁ。
    痛いなぁ…。

    「この世に二人だけ」を聴きたくなりました。

  2. “世界は花でできている”
    “あんな風に女として愛される夜”
    好きなフレーズです。
    ビブラートがたくさんある歌のようでした。

  3. また、夏が来る

    夏は本当に詩心を燻らせる
    気だるくて
    何かしなくちゃって気がどんどん溶けて
    馬鹿騒ぎした直後に虚しくなって
    女の子と会いたくなる

  4. @BENIさん
    @たちばなまことさん
    @那津na2さん
    コメントありがとうございます

    メンションという新しい機能を試してみる、、、これはメンションされた人に通知いくんですかね?

  5. 詩ではない、個人的な私信が、伝える相手の不在と、また過去の詩と、煌めくだけで反射する光

  6. わー!!!!!!!!!!!とっても素敵な詩ですね!!!!!!!!!!!!!!!
    わんわん!わおーんわおーんクーンクーン!!!!!

  7. @timoleon
    コメントありがとうございます

    @あああ
    よしよし

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