花盗人

花盗人

喜怒哀楽の狭間に咲く花を
手折って花束にする

誰に差し出すわけでもないが
黙々と手折って花束にする

朝焼けの中で束ねた花は
昼の日差しの下で萎れてしまうが

僅かばかりの後ろめたさを感じつつ
私は手折ることを止められない

密かに花を愛でたいわけではない

茎の無残な切り口から滲みだす
微かな血の匂いを嗅ぎたいのだ

喜怒哀楽の狭間に鬱血する
微かな詩の匂いを嗅ぎたいのだ

風変わりな花盗人と
嗤われても構わない

嗤われることで
私の罪も裁かれていくのだから

投稿者

東京都

コメント

  1. 茎の無残な切り口から滲みだす
    微かな血の匂いを嗅ぎたいのだ

    このフレーズ、ちょっとエグいです。
    花盗人。花好きには妙な言葉ですね。嗤いと、…そして花の香りと。

  2. きれいです。
    そしてちょっとこわいです。

  3. 長谷川 忍 さん
    >コメントありがとうございます
    花=言葉だと思ってください (笑)
    たまに逸脱したくなって、こっそりこんなものを書いています。
    予想通りヒカれてしまったみたいです。。。。(苦笑)

    たちばなまこと さん
    >コメントありがとうございます
    暗渠に敷かれた赤いアンツーカーの上で撮ったのですが
    血のような背景に詩がすべて持っていかれました (笑)

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