シトロエンの孤独

 
 
 

泣いてる暇あるなら電話してきたら?

さえぎるものなんかないんだよ
俺らふたりの間に

君は何かとよくわからん壁を
くんずほぐれずと作りたがるけどさ

可愛いよね
俺は何せとち狂ってるからさ
その壁すらも
可愛くてしょうがないんだけどもね
 
 
+
 
 
俺は君のそばにいるよ
俺のすべては君のものだから
金に困ったらいつでもいってね

そういうことじゃないんだろうけどさ
ごめんね、いつも短絡的で
でもさ、いいじゃん別に
男の愛って、ロマンチックとは真逆の色してんのさ

だからいいでしょ
愛してるんだから仕方ないだろ

金に困ったら、頼むからいつでもいってくれよ
俺のすべては君のものなんだから
 
 
+
 
 

じゃあさ、こういうのはどうだ
また意味わからないこというから
ついてきてほしいんだけどさ

俺は香港のガラス張りのビルになるよ
俺は香港のガラス張りのビルになるから
それで、ガス灯の温かいイルミネーションで
懸命に輝いて見せるから

それって多分きらきらして
こんな俺でもきれいだと思うから
それ見て楽しんでよ

泣いてる暇あるなら
きらきら見て笑っちゃどうかな
 
 

それでも性懲りもなく泣きたいのであれば
君の瞳を濡らす朝焼けをなぞりながら
ほのかに苦いチョコの鼻唄歌って
若草色のソファーで静かに咲き誇る君を
くすくす笑わせるよ
何度だって笑わせるよ
 
 
+
 
 

いいから俺頼れよ
例えば、そこらの芸人より
俺の方がいいよ
ずっと面白いんだから
例えば、詐欺まがいの野良カウンセラーより
俺の方がいいよ
君の気持ち知り尽くしてるから

全部大丈夫だって
君の街の夜空の星はすべて
君の中にあるシトロエンの孤独を
照らすためにあるんだし
俺だっているんだから
いつだってそばにいるからさ
大丈夫だからね
大丈夫だよ
 
 
+
 
 

君のすすり泣く声なんか聞きたくない
聞きたくないよ
もう嫌だよあんなの
 
 
 
 

  はぁ
  タバコ吸おうかなぁ
  なるべく長くため息してたいし
  アメスピの
  2か3ミリ
  軽いやつ
  君はタバコ
  嫌だろうし
  俺だって
  禁煙できたのに
  嫌だけど
  深呼吸より
  そっちのが得意なんだよ
  俺ってそういう奴でしょ
  分かっていただけますか、姫
 

  ふたりには愛があって
  ふたりには愛しかなくて
  ふたりには愛がすべてで
  ねぇねぇ
  俺はよくわかんないんだけどさ
  神って愛なんでしょ
  要するに
  で、俺たちは
  神の子供なわけだから
  あの太陽が
  こんなにも光り輝いて
  紫陽花色させてるのって
  俺達ふたりを
  祝福してるからなんでしょ
  よくわかんないけどさ
  俺には

  じゃあさ
  もうそれでいいじゃないか
  あの光の軌跡のまま
  そのままの俺たちの愛を
  光の下で
  歌えばいいだけじゃないか

  何も難しいことじゃないと
  思うんだけどな
  俺の言ってること
  なんか間違ってるかな

  まぁ
  間違ってるんだろうね

  けどさ
  間違ってないだろ
  全然間違ってないだろ
  君の手をやさしくとって
  その茶色の瞳に
  歌えばいいだけだろ
  それだけの話だろ
 
 

  あぁ、これは
  嘘つきの君には聞いてないからね
  本当の君に聞いてるからね
  嘘つきの君は黙っててね
  ぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐち
  うるさいだけだから
  本当の君の本当を
  言ってほしいだけだからさ
 
 
+
 
 
 

ガラス張りのビルが明滅を繰り返して
メロディーを街に浸み込ませてる
赤い頬をこぼれ落ちるフレーズのままに
君のまま流れ落ちる愛の唄
 
 
 
 
 
 
 

投稿者

東京都

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