イネーブラー
月が夜空から転げ落ちて
すっかりしょげてしまって
反射することも忘れたので
夜はこんなに長いのです
私が光を当てるたびに
嫌そうに眉間に皺を寄せて
光れないと何度も拒むから
余計に皆を怒らせてしまって
人々の心を慰めるものは
イネーブラーとしての月
孤独であり続けなければ
誰のことも幸せにできない
会ったこともない人達が
自分に昇れと迫るから
月はすっかり怖がってしまって
波間に沈んでしまうのです
月が夜空から転げ落ちて
すっかりしょげてしまって
反射することも忘れたので
夜はこんなに長いのです
私が光を当てるたびに
嫌そうに眉間に皺を寄せて
光れないと何度も拒むから
余計に皆を怒らせてしまって
人々の心を慰めるものは
イネーブラーとしての月
孤独であり続けなければ
誰のことも幸せにできない
会ったこともない人達が
自分に昇れと迫るから
月はすっかり怖がってしまって
波間に沈んでしまうのです
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