瞬きの随に
怖い
人に会うのが
人に合わせるのが
怖いよ
人の目が
好き勝手に
見られるのが
情けない
臆病で弱虫な両の足
冷汗ポタポタか細い声
まるで歪んだスピーカーのよう
響く度に萎縮して喉もほとほと困ってる
さぁ肖れ肖れ
寿限無寿限無
唱えて叫べや
ココロの呪文
( × × × )
そうすりゃあいつがやってくる
まっくろまんまるバツじるし
ぽっかり空いたその穴は
不思議の国への道標
「怖がっていい 情けなくったっていい
おいらもそうだ おんなじだ
ほら手を貸して 引っ張って
ぎゅってして 温いでしょ もう大丈夫
ほらね、泣いた仔猫がもう笑う」
視界は良好、震えは消えた
ここにいるのはだれだ
ここにいるのはぼくたちだ
好きを貫け
コメント
リズム良く読ませてくれる詩ですね。
不安神経症を持っています。なのでこの詩の前半部分に自分を見た気がします。後半部分も同じだったら良かったのですが、そうはなれませんでした…。
@BENI
コメントありがとうございます。
リズムを感じてくださったんですね。
うれしく感じました。
共感できる部分が少しでもあったのなら幸いです。
後半は、きっと、ほくの願望なんだと思います。
そう言い聞かせて、ヒーローがやってきて、側にいてくれるものがいると信じて、それで前に進めたら、そうすることができたならって。
でもぼくにはきっといるんです。
現実は過酷でも、ここでなら、たしかにいるんだと。
それが現実に作用してくれると、願うことにします。
きっとそんな思いかもです。
同じところ、違うところ、どっちもあることを知ることができて、ぼくはうれしいです。
ありがとうございます。
前半の不安な描写から、「さぁ肖れ肖れ」以降の後半の対比が、自分の中で起きている感じがとても共感できます。最後に「好きを貫け」に至れているのが素晴らしいなぁと思います。
@あぶくも
コメントありがとうございます。
共感していただけたものがあると、伝えてくださってうれしいです。
正直、自分に言い聞かせているだけなのかもしれないのですが、でも出来事を経て、不安もとんでもなくあるんだけれど、根子に好きがあるよねって、それも確かにあることを受け止めて、そしたらきっと歩けて。
その一瞬は、通りすぎてしまうから、
ここに残すことができて、綴るを行動して、とても勇気を貰えました。
この↑コメントも、コメントをくださったからのコメントでありまして、
コメントありがとうございます。
一瞬で恐怖から、好きを貫く感情までのスイッチが入っていく
その、隨
怖がっている時は永遠のように永く感じ、感情が上向いたときからは嘘のようにハレ
とても興味深く読ませていただきました
@那津na2
さん
コメントありがとうございます。
感謝です…!
きっとそういうことがこの詩に起きたのだと気づくことができました。
本当にそうですね。
言葉の重量と感情の起伏の比例。
そんなことをひらめきました。
こうして、タイトルと内容とを感じていただけたというコメントを貰えて、とてもハレやかな心地です。
ありがとうございます。