夫婦

愛し合えないのに
一緒にいなければいけない夫婦ほど
虚しいものはない

あんなに気をつけていたのに
子供に怒鳴り合う姿を見せてしまうことほど
後悔することはない
 
 
 
一緒に暮らしたら
見えていたものが次第に見えなくなり
見えていなかったものが次々と見えるようになった

しんどい
とか
やるせない
とか
知り得る言葉だけでは表現できない苦しみが
この家に充満している

心の奥の奥に
真綿が詰められているみたいだよ
 
 
 
突然降ってくる槍のようなことばに
涙が出る暇もなく
脳が信号を送ってくる

逃げろ
とか
とにかく走り出せ
とか

とっくにボーダーラインは越えている
子供のために感情を押し殺すこともできない

いっそ耳が聞こえなくなればいいのに
目だってもう見えない方がいいのかもしれない

何が正しいのか
分からない
子供にとってのベストも
分からない
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一度でも愛した人の
鋭いことばを聞くことほど
悲しいことはない

一度でも愛した人に
もう愛していませんと言えてしまうことほど
傷付くことはない
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

投稿者

大阪府

コメント

  1. 何も言ってもらえないのも辛いです…。

  2. 頭の中で疾走している感覚になりました。
    読むと胸がきゅーっとなる、ナツコさんの詩が好きです。

  3. @BENI
    さん
    そうですね、何もない辛さも確かにありますね
    やはり人は無い物ねだりの生き物なんだろうなぁ

  4. @たちばなまこと
    さん
    なるべくリアルに、私が感じたことを読んだ人も感じられるように、を気をつけて書きました
    から、うれしいです(*´-`)

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