夕闇の星

たまに
きみとつながらない時間のことを考えてみるよ
アイスクリームを食べながら

LINEも電話もしないで
誰にも見つからないように
夕闇の星になってみる
 
 
 
時間が有り余っていて
何もかもが迷子だった頃

猪名川の土手に座って
金の光の粒が流れる高速とか
点滅する飛行機が引きちぎる空

何もない平面を走り回る犬と飼い主とか
遠くに並ぶ暖かい色の誰かの居場所
そのすべてを映す水面の揺れを

何時間も眺めていた
誰かに見つけてほしくて

夏は困っちゃうね
白群色のぬるい風が
濃い桃色の夜の始まりが
わたしたちを帰さない

まだ帰らなくていいって
カゴの中に誘い込んでくる
 
 
 
溶けてきたアイスクリームを
ゆっくり掬い舐めとる
ふと悦ぶきみを思い出す

きみとつながらない時間が増えた
何もかもに慣れてきた自分と
きみのもとへ帰りたいと思う自分
 
 
そんなところで
迷子になるのか
 
 
 
六月も終わるね
 
 
 
 
 
 
 
 
 

投稿者

大阪府

コメント

  1. この詩の、「きみ」へ話し掛けるような「わたし」の口調が優しいです。
    ん。
    誰にも見つからないように
    夕闇の星になってみる
    という部分が特に効いていて、詩全体が味わい深い。
    なんだか切ない感じもして、そこがまたいいです。

  2. 6月ももう終わりますねぇ。俺はまだ全く慣れずに、帰ることを願って止みません…。あー、刺さるわー。T_T

  3. 6月が終わって7月になったら、七夕やら、七夕の前日は確か、聖母マリアの生誕日やらなので、楽しいことたくさんですね

  4. @こしごえ
    さん、いつもありがとうございます!
    わたしも、夕闇の星の部分好きなので、こしごえさんにもそう思っていただき嬉しいです(*’▽’*)
    即興で書けた時ほど、詩に深みが出ることがありますね、ふしぎ

  5. @BENI
    さん、コメントありがとうございます!
    刺さりましたか笑
    ねー帰りたいですねー帰りましょう
    帰れるうちに帰りましょう

  6. @あああ
    あくん
    7月は暑いだけだからなー
    でも今年は梅雨明け早かったから、七夕に織姫と彦星は会えるね、きっと(*’▽’*)

  7. @イチカワナツコ
    さん、帰りたいんですけどね、締め出されちゃってるんです。(泣

  8. カゴ、にもなたらと夏を感じてみたり。

    人前で敏感なところを何度も触られるような感覚になりました。

  9. また、夏が来るね

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