いきがい

彼の、いきがいは
水風呂だった
暑い夕刻
ゆうげのまえ
ぬるいシャワーを浴びて
浴槽に少し冷たい水を張った

彼は生まれ変わって来たのだ
楽しい時間を過ごすために

玩具を少し持って
飽きずに水風呂で遊んだ

まいにちのぉ
たのしみはぁ
みずぶろ
パパのまいにちのたのしみは?

浅く浴槽に水を貼り
そこに寝転ぶ
耳を水の中につけて
天井を
瞬きせずに見つめている

彼は生まれ変わって来たのだ
雑音を遮り(自然に)
水の中の音を聞き
ひどく集中して
天井に日々を見る

生まれ変わらなければならない
意志を持ち
志のあるものを助け
本当に生きるために

空いた下りの路線から
遠く
雲が連なり台風が来る

生まれ変わる必要は無い
(自然に生きたものだけが資格があるのか)

土曜日には共に冷たい風呂に浸かる

投稿者

東京都

コメント

  1. 皆さん、こんにちは
    ちょっとここでお知らせさせてください

    日本WEB詩人会ではトップスライダーに載せる画像と短い詩を、皆さんから募集しています!

    テーマは夏!

    街角!

    support@poet.jp

    このメールアドレスに画像と短い詩を送ってください
    今回の締め切りは7月20日です

    よろしくお願いします

  2. 水の中に耳まで浸かると、聞こえる音は羊水の中と同じなのかもしれませんね。今度やってみよ…。

  3. @BENIさん
    ありがとうございます

    なるほど、お母さんのお腹の中に居る
    そんな気持ちに返っているのか
    落ち着くというか、自然というか

    です

  4. 生まれ変わる、という表現が印象に残ります。「生まれる」だと受動的ですが、「生まれ変わる」だとそこに受け身でない何かが加わりますね。水風呂、気持ち良さそうです。

  5. @長谷川 忍 さん

    能動的に、世界に接しながら
    自然に振る舞う
    そうありたいです

    コメント。ありがとうございます
    いつも、気付かされます

  6. いきがいがみずぶろ、という意外性がありつつ、背骨のある詩と思います。

    息子さんを通して生まれる詩、とてもよい感覚ですね。

  7. @服部剛
    服部さん!
    ありがとうございます

  8. 那津さんが父親ということに感慨深くなりながら読みました。
    一見、平和的な以下の文章が妙にグサッとくるのは、大人ならではの感覚かしらと思います。
    服部さんのご感想と同じく「みずぶろ」の意外性がすごい威力に感じました。
    まいにちのぉ
    たのしみはぁ
    みずぶろ
    パパのまいにちのたのしみは?

  9. @ザイチ
    ザイチさん、ありがとうございます
    彼との毎日を噛み締めています

  10. 拝読させていただきまして短いコメントを失礼致します。
    「いきがい」…このタイトルで私が書くとしたら、何を
    …?いえ、どんな作品を書くのかなぁ…と思ってみたり
    しながら。

     みずぶろ
     パパのまいにちのたのしみは?

    彼 (息子さん) とパパとの、あたたかみある語らいに
    感じ入りました。
    私って、まいにちのたのしみはなんやろう??
    なんかちょっと…考えてしまう自分がむなしい。
    無いわけじゃないのに、コレ!と、詩にできる
    ものがないのか?私には…。いきがい。もっと
    自分を見つめてみたいと思いました。(^^;;
     那津様、昨晩私信へ返信致しておりますので、
    またご確認を、どうかよろしくお願い致します。m(_ _)m

  11. @リリー
    ありがとうございます!
    了解です〜

コメントするためには、 ログイン してください。