絵空火兎
※ ホラ吹き詩人 力無げな絵空事
月が煮えている
溶け落ちる蝋を
浪々と垂れ流す
火は燻っていた
燃え尽きぬよう
赤い瞳に蓄えて
それは兎だった
一匹からはじまり
何十 何百 何千 何万
と夜を飾るように
数字は日常になった
ココロ くだき
ココロ ささげ
ココロ みたす
幾星霜
ほしい マコト
くれぬ マコト
うらむ マコト
幾轉生(いくてんしょう)
妄信した圏外に裏切られ
裏切った心臓に鏖殺(おうさつ)され
地球は滅び知るだろう
燃えていたのは己だと
※ 脱兎のごとく にげだしたい
コメント
月が煮えている
この、はじまりがビビッときました!
那津na2さん、コメントありがとうございます。
ビビッときたんですね!
なんとなく不安や不信、というものに取り憑かれてのフレーズだったのだと思いますが、時を経てみると、ゆで卵作ってるイメージが湧いたりと面白いですよね!
ビビビを伝えてくださりありがとうございました。
月は煮えている、という表現に、私も誘われました。そして縦横に広がる「兎」からの連想…。脱兎のごとく にげだしたい、というラストも効いていますね。
長谷川 忍さん、コメントありがとうございます。
効いていましたか…!
そう思っていただけたことを伝えていただき、ありがとうございます。
私事ながら、あまりニュースとかは見たくない方なのですが、目にも耳にも入りやすいものもあるようで。
そういったことにとてもショックを受けやすいのと、そんなものからは遠ざかりたいという想いがあったのかな?と教科書みたいなことは置いといて、兎さんにピョンピョンしてもらっちゃいました、なんて。
煮えきらないわたしです。
コメントありがとうございました。