熱量
あの日言った罪のない嘘を
知っている全ての言葉で償おう
背負わされた醜さと向き合って
暮れていく夏の空を思い出そう
狂ったように光る夜の星たちを
つついては鉱石のように食べて
白いカラスは神様の使いになった
本当のことを何も知らないまま
書かなければいけない気がする
あなたのようには行かなくても
愛されないことと憎まれることと
どちらでさえもない世界の姿を
白く透けた皮を日差しは貫いて
自分の魂一つ満足に守れやしなかった
祭囃子と花火の音やかましく
瞼の裏の遠い後悔が指先に触れる
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