烈火の如く

 
ひとりひとりの物語
語らぬ騙らぬ頑なに
吐いて棄てれば腑抜けて仕舞うと
固く閉ざす唇を
貪るように口付けたい

紅蓮に火照るその茎は
一体どこまで続くのか
吸い付き引っ張り入り込み
肉襞包まれ焼かれるよう

熱く煮え滾る胎動よ
斯くも秘めたる愛蜜よ
身を焦がす 我が深奥よ

喰らえ
烈火の如く
 

 

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