モーニングコーヒー
朝6時
曇り空
しけった風
けだるいまぶた
うなる家電
「休日のすごし方」という
脚本通りに働く
一番の見せ場は
寝ている隣人に気を遣うくだり
労働に疎く
社会のよく分からない部分を
見続けている内に
使い古され
ひとりぼっちで
がらくたになってゆく
愛
強さ
自由
病
時間
羨望
嫉妬
壊れてゆく
素敵なものたち
終わりが来るとする
その時
何をやっていても
あなたが
全然関係ないのに
なぜか思い出した私の冗談で
吹き出す
そんな朝の為に
コメント
日常の中の不安を想ってみました。ちょっとしたことでバランスは崩れていく。崩れて、でも最終連目の「あなた」の表情に救われるのですね。…これも、バランスかな。
長谷川 忍さん
もうちょっと欲を出して釣り合いを取っていかないと、
話者の苦しみの対価が安すぎるかもしれないですね。救うだけなら神でも出来る。
コメント有難うございます。
終わりのハッピーな感じ(合ってるのかな?)が救われるというか、前半との対比的にも良いなぁと思います。
あぶくもさん
有り難うございます。それが一体どんな冗談なのか、言った本人は分からないのがちょっと悔しいです。