蓮花

手に触れて耳で聞こえ
見えているものに
残らず名前を付けてから
その意味を求める

人間という名前の兵隊
天国という名前の戦争
神様と科学者
家族、絆、愛、信頼すべて

土くれで作った人形には
生きている真似しか出来ないのに
泥中で育つ者にとっての
正しい姿なのか
その花は美しいという

他人が映る鏡を見ながら
都合のいい夢を語る
文脈を幾ら辿ってみた所で
神はいないと知りながら
生きるにも死ぬにも
手に余る

投稿者

神奈川県

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