羽虫
天井にへばりついた羽虫
おれはベッドからおまえを見上げる
おまえは重力を忘れたように
地面のようについたり離れたり
ナヨナヨと飛ぶ
逆転した視界
おまえとおれの間に横たわるもの
じっと見ていたら
ふと我に返ったように
おまえはおれの枕元にポトリと落ちてきた
天井にへばりついた羽虫
おれはベッドからおまえを見上げる
おまえは重力を忘れたように
地面のようについたり離れたり
ナヨナヨと飛ぶ
逆転した視界
おまえとおれの間に横たわるもの
じっと見ていたら
ふと我に返ったように
おまえはおれの枕元にポトリと落ちてきた
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コメント
日常に詩情を乗せてさらりと描くのって実は難しいと思うんですが、そういうのも難なくこなすのは嫉妬しちゃうなー。「おれ」の方が羽虫だったりして…。
“地面のようについたり離れたり”
ジャンプしているよう。落ちてきたということは高く昇天したとも捉えられて面白いです。
顔に落ちなくて心から良かった!
@トノモトショウ
さん、ありがとうございます。
「おれ」の方が羽虫、、、まさにその読み方というか想像をしてもらえて嬉しいです。あいつからは「おれ」はどう見えてるんだろうかってことが始まりなので。
@たちばなまこと
さん、ありがとうございます。
動き的にはマリオブラザーズのハエみたいなもんですかね?あと少しで顔直撃だったじゃんってところも確かにこの詩の感慨のひとつでした。