愛と壁

人々
空を行く

人々
地を行く

羽を持ち空を飛ぼうとも
空の彼方でぶち当たる壁があり

地を這い
駆け回ろうとも

目の前に越えられえぬ
山は聳え

どこにいようとも
やがて来るその壁を

君は壊した
愛によって

ただ愛によって

たったそれだけで
目の前の壁は初めから
愛によって
打ち破られることを待っていたかのように

いずれ来るその時を
ただじっと耐え忍んでいたかのように

目の前の壁は
笑いかけているかのように

愛を携えたボクには
もはや何の意味も持たず

ただそこにある
何かでしかなくなっていた

投稿者

神奈川県

コメント

  1. こんにちは。最後の4行がとても意味深で、深く深く考えさせられます。心がひきつけられます。

  2. @佐藤宏
    うわー、嬉しいです。
    素敵な時間を使ってくださってありがとうございます。
    実は自分でも何度も何度も詠んでは考え、感じ、じっとこの世界の情景を見ていられるような、そんなお気に入りのひとつです。

  3. この詩に登場する愛はすばらしい愛ですね。

  4. @こしごえ
    コメントいただきありがとうございます。
    そのように感じていただけて嬉しい限りです。
    綺麗ごとではありますが、一人でも多くの人が素晴らしい愛に生きてほしいなと
    そう思います。

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