空の鏡と私たち

こおろぎが歌を歌う夜に
月が光っている。
何万年前の昔にも私と同じように
こうして
月を見ているヒトがいた。
でも、
同じ月を見たとしても
そのヒトが見て感じる月と
私が見て感じる月の
感じ方は異なるのだった。
それでも、
同じ月を見たという
事実は変わらないのだった。
大昔にいたそのヒトは今はいない
でも、
大昔から月はあって今もある。
そのヒトの
悲しみと
よろこびと
苦しみと
ほほ笑みと
さまざまな思いと
月は共に今もある。
月は大昔からあるけれど
月の光は常に新しい
あなたも
常に新しい
初めての時を
生きている
初めて また会えましたね

投稿者

コメント

  1. 最期の五行を読んで、私ももうちょい頑張ってみようかと思いました。ありがとうございます。

  2. @佐藤宏
    さんへ 佐藤さんに この詩が役に立ったようで よかったです。
    この詩を読んでくれて、その思いをそうして伝えてくれて貴重に思います。こちらこそ ありがとうございます。

  3. ポジティブさを
    いつも感じます
    ありがとうございます

  4. @那津na2
    さんへ ああ、そうですねぇ、私の書く詩はポジティブなどかもしれません。でも、実際の私という人物は愚痴も言うろくでなしなんですよー、^^;ふふふ。
    でも、私の詩を那津さんを始めぽえ会の皆様が読んでくれて、すてきなご感想などをくれる。これは貴重でうれしいことです。
    那津さんがそう言ってくれて光栄だし、
    こちらこそ ありがとうさまなんです☆(^-^)拝礼

  5. 人には月に心を寄せる仕草が生まれながらに備わっているのかとよく思います。
    “初めて また会えましたね” この行とても好きですわ、

  6. @たちばなまこと
    さんへ ああ、そうなのですねぇ。うん。大昔から人は月を眺めたりしてきたのでしょうね。それは、物理的に月を眺めるだけじゃなくて、月の何かが人の心を引きつけるからなのではないでしょうか。

    最終行をとても好きですわ、と言ってくれて、そこを味わいすくいとってくれたことをありがたく貴重に思います。ありがとうございます。うれしい☆

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