思考
脳と体は遠い昔に破局した。
それは僕自身のせいだったのかもしれない。
ただ、それを認められる程の馬鹿に産まれてくる事ができなかった。
後妻は誰も持てぬ辞書。
読み切れるはずも無く。
頁を捲るのは好奇心だが、明日を迎えられないことにはとっくに気付いている。
今迄何も成し得なかった癖に。
邪魔者は視界から離れないんだよな。
粘度の高い部屋に別れの挨拶を。
結局のところ躾が出来なくて飼い慣らせなかったんだ。
風船は外の方がよく飛ぶってことを今の今迄忘れていたのは誰だ。
蝶に成りたくない蛹。
蜜の味が知りたくなり代理人を召喚する。
七色の花を吸い、報酬のせいで胃もたれを起こす。
蝶が蛹にならないとは限らないだろう。
木から落ちた果実は必ず熟れ過ぎている。
口にしても血糖値が上がるだけだろう。
思考、思考、思考。
コメント
コメント失礼いたします。
熟れてしまった思考は、そのまま首からもげてしまえればいいよなぁ。
そんなことを思いました。
コメント失礼致します。
私も…こんな詩を書いてみたいなぁ!…無理っぽいけど。
キレの良い、男性的な内容にも魅力のある作品ですね。(^ ^)
拝読させていただいて、この…最終連の締め…!
私もいつか作品でやってみたいなぁと、思いました。
勝手な感想をつい、述べてしまいまして申し訳ありません。m(_ _)m