世界樹

世界の成り立ちについて
人は学ばなければならない
何を教わったとしても
そのそばから全てを理想だといい
現実ではないと決めつけ
間違いを正当化して
自分のしていることを善だと
繰り返し他人を傷付ける
それがあなたがたの罪だ

言葉が何を意味するのか知らない
誰もそれ以上を求めない
生きていれば誰かを
確かに殺す時はやってくる
もしかして死ぬのは自分自身かもしれない
運命なんてものはない
完璧な自由がないように
だから
ほんの一握りの人間の幸せの為に
それ以外のことは知らなくていいなんて
ナイフを研ぐ
今は奪うことが
正しい世界のありさま

分からないんだ
今そこにいる
地獄の窯の底で
天国の夢を見ることもなく
人間の愛を知ることもなく
虜囚のように鎖に繋がれて
断罪を待つ
いつも同じ所にいるのに
翼がないからといって
何処へも発とうとしない
そうやって死んでいったものの亡骸に埋もれ
喪服の死神に曳かれて

天使のように理由のない死を遂げる

闇への恐怖に涙を流し
見知らぬ神に支配されながら
星の数程いるただ一匹の羊であることも
憶えていられない
何千年と変わらない輪廻の檻で
いつかあなたがたが
真実に価値を見出すことを
祈らずにはおれない
あるいは愚かだと蔑まれるかもしれないが
そんなことはどうでもいい

黄昏る世界すら美しいことが怖い

あなたがたが産んだものが
いつか私になっていく
あなたがたが犯した罪を
いつか私が償わされる
神の似姿も覚束ない毎日で見る
世界の果てには確かに
誰かの付けた爪痕があり
また彼らの守り切った人の心が
読まれる時を待っている
絶望を糧に花開く種のように

神様がくれた言葉で

投稿者

神奈川県

コメント

  1. ユグドラシルの
    根元で暮らす
    小人達のみたい
    平和な夢は
    まだ暫く先ですね

  2. 足立らどみさん

    ゲームで知ったのですが、地獄の底まで根を張るそうなので。
    読んで下さって有難うございます。

    平和な夢、見たいですね。

コメントするためには、 ログイン してください。